【人名・地名は原音に近いカタカナ表記にしています】
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空港での出迎え
ハイケ : 彼女はどこにいるんだろう?
ヴィリー: たぶんあっちよ。
ヴィリー: すみません、ナカムラ・アキコさんですか?
アキコ : はい、ナカムラ・アキコです。
ヴィリー: 私はヴィリー・バウアー。こんにちは。
ハイケ : そして私はハイケ・バウアー。ようこそ。
ヴィリー: さてこれからどうしようかな?ここでコーヒーでも飲んでいこうか?
ハイケ : アキコ、どうします?
アキコ : はい、よろこんで。コーヒーは目が覚めますわね。
ハイケ : そうね。それじゃすぐ行きましょう。
ヴィリー: 飛行機は好き?
アキコ : ええ、大好きです。あなたは?
ヴィリー: 私も飛行機は好きでね。よく仕事で旅行するよ。
ハイケ : さあそろそろ行きましょうか?
空港からは車で
ヴィリー: 座りごこちはいいかね?
アキコ : どうも。楽しんでますよ。
アキコ : このあたりは何ていうんですか?
ヴィリー: ちょうど川の流れに沿って走っているところさ。この川はイザールというんだよ。
ハイケ : 休憩でもしない?
ヴィリー: そうだね。休憩所をさがそう。
ハイケ : さあ、出口に来たわ。
ヴィリー: じゃあ休憩しよう。
ハイケ : アキコ、あなたもひと休みする?
ヴィリー: .........
ヴィリー: アキコ?
ハイケ : アキコったら、うとうとしているわ。
ヴィリー: さてどうする?
ハイケ : もちろん、アキコをまっすぐ家まで連れて行きましょう。休憩はなしよ。
ホストファミリー宅玄関で
エーファ: おかえりママ!おかえりパパ!やって帰ってきたのね。
ハイケ : そうよ。アキコ、こっちがエーファ。9歳よ。でこっちがルーカス。もうすぐ6歳なの。
ヴィリー: 二人ともごあいさつは?
子供二人: こんにちは、アキコ。これからここに泊まるの?
アキコ : そうよ、これからここに泊まるのよ。
ルーカス: やったー!うちにお客様なのね。
ハイケ : じゃあアキコにまずとりあえず家を案内しましょうね。アキコ、おなかがすいてる?それとものどが渇いているかしら?
アキコ : ええ、少しだけのどが渇いたわ。
ルーカス: アキコ、いっしょに遊ぼうよ。
アキコ : だめよルーカス。今は疲れてるの。明日いっしょに遊びましょうね。
ルーカス: わーい!明日はきっと楽しいぞ。[直訳:その日はきっとすばらしいだろう]
エーファ: じゃあ今からアキコにあちこち見せてあげるわ。
ハイケ : あとでね。今のアキコには休養が必要よ。誰が荷物を持っていくの?
ヴィリー: 僕だよ。僕がここでは荷物係さ。ルーカスがフロントチーフだよ。お客様をご案内して。
居間で
アキコ : この家は大きいですね。何部屋あるんですか?
ヴィリー: この家は6部屋あって、台所が1つに地下室が1つ、浴室2つに屋根裏部屋が1つあるんだよ。
アキコ : こちらではどこの家もこんなに大きいんですか?
ハイケ : いいえ、たいていは部屋は1つか2つよ。
アキコ : 語学学校は遠いんですか?
ヴィリー: いいや。自転車には乗れるかい?それなら15分ってところだね。
アキコ : ええ、自転車は好きですよ。
ハイケ : あなたに自転車を1台あげるわ[直訳:あなたは1台の自転車を得る]。うちには自転車がいっぱいあるから。
エーファ: いっしょにサイクリングしましょうよ。
アキコ : ええいいわよ。
ハイケ : アキコ、客間は上よ。ルーカス、アキコに部屋を案内してあげて。
ルーカス: うん。僕がアキコを案内するから、パパはスーツケースとバッグを運んでよ。
エーファ: ママ、ごはんは何?[直訳:あなたは今日何を料理するの?]
ハイケ : 魚とじゃが芋よ。
同級生との会話
カルロス: わからないことがあってね。グリム先生が早口なんだ。この練習問題の宿題は間違ってるんじゃないかと思うんだけど。
アキコ : ちょっと宿題を見せてちょうだい。
カルロス: この文を読んでみてよ。合ってるかな?
アキコ : いいえ、複数形が間違ってるわ。ほら見て、語尾をしょっちゅう忘れてるわよ。
カルロス: じゃあどういう形が正しいの?
アキコ : こっち見て。正しい形はこうよ。
カルロス: どうも。君、今夜の予定は?
アキコ : 夜はいつも文法の復習をするわ。グリム先生のおすすめよ。そうすれば教材がよく理解できるの。
カルロス: こで、町のことはよく知ってるの?
アキコ : ええ、少しは。
カルロス: 今日、飲み会があるんだけど。
アキコ : 今夜はジョンとクロディーヌにも会えるかしら?
カルロス: ああ、だから君もおいでよ。
アキコ : ええまあ、たぶんね。
先生との会話
アキコ : 文学の授業は誰が担当されるのですか?
グリム : 文学の担当はユング先生だよ。彼女からいろいろ教えてもらえるでしょう。
カルロス: 僕たち学生は出会いの場を探しているんですが。どうしたらドイツ人に会えますか?何かアドヴァイスをもらえませんか?
グリム : それならこの語学講座の飲み会を訪ねてごらん。
カルロス: どんな人が来るんですか[直訳:誰にそこで会いますか]?
グリム : もちろん語学講座の受講生にはいつだって会えるし、大学や町(レーゲンスブルク)の人、この語学講座のファンの人も来るよ。私も訊きたいことがあるんだが、このカセットは誰のかな?
カルロス: それ僕のです。ずっと探してたんですよ
アキコ : 私は、グリム先生の授業とても気に入ってますよ。
グリム : おほめにあずかり光栄だよ。授業の雰囲気も良いね。
カルロス: 時々、授業のスピードについていけないんですけど。
グリム : そういう時にはすぐ言って欲しいね[直訳:では私を中断させてください]。いつでもその場で訊いてくれたまえ。
アキコ : 先生も飲み会にはよくおいでになるんですか?
グリム : ああ、明日はたぶん行くよ。
ドナウ河畔を散歩 其之壱
アキコ : 石橋を渡りましょうよ。
アンナ : ええ、橋の上に立つのは楽しいわね。そこからの町を眺めるのもいいものよ。
アキコ : 橋は中世の頃からのものなのよね?
アンナ : そうよ、よく知ってるじゃない!
アキコ : 市内案内には橋のことがいろいろ載ってるわ。
アンナ : そこには「橋男」という橋の像のことも載っているかしら?
アキコ : ええ、その像を見ると、橋を造る職人と大聖堂を造る職人との、競争の歴史を思い出すわ。
アンナ : その通りね。橋造り職人は悪魔と契約を結んで、そして[競争に]勝ったのよ。橋は大聖堂より先に出来上がったのね。さあ、行きましょうよ。
アキコ : この大聖堂には感動するわね。ちょっと中に入ってみましょうよ。
アンナ : ええ、またにするわ[直訳:それを憶えておくわ]。機会があれば案内してあげるわね。
アキコ : いっしょに塔にも登ってみない?
アンナ : 本気で登るつもり?そんな高いところにいたら、私くらくらするわよ。
アキコ : あなたが何と言おうとやりますからね。東京じゃ家だってすごく高いんだから。
アンナ : はいはい、あなたのために行ってあげるわよ。
ドナウ河畔を散歩 其之弐
アンナ : その家が一番好き?こっち?それともあっち?
アキコ : あっちの家なんか特に印象的ね。こういう家に住んでるのはどんな人かしら?
アンナ : こういうところに住んでるのは、お金持ちに決まってるわよ。
アキコ : あなたこういう別荘がうらやましいんでしょ?
アンナ : いいえ、自分の家で充分満足よ。
アキコ : あなたの家は快適よね、駐車場もドナウもないけど。
アンナ : まだ歩くの?
アキコ : じゃ、もう家に帰りましょうよ。
アンナ : どの道を通って帰る?
アキコ : もう一度この道を行きたいわ。
アンナ : ちょっと時計を見てちょうだい。何時かしら?
アキコ : ちょうど4時ね。
アンナ : もうそんな時間?
アキコ : そうよ、あなたのお母さんがコーヒーを用意してくれているわよ。
レストランで 其之壱
アンナ : おなかすいた?
アキコ : いいえ、すいてないわ。何も食べたくないわね
アンナ : でも私はおなかもすいてるし、のども渇いたわ。
アキコ : のどは私も渇いてるわよ。ウェイターはいないのかしら。
アンナ : いないみたいね[直訳:私も彼を見ない]。きっとすぐに来るわよ。
アキコ : このレストランは客が多いのね。
アンナ : そうね。この店は地元の人や学生の店なのよ。シンプルで、良い店だわ。
アキコ : ここには旅行客は来ないの?
アンナ : ええ、ここに旅行客が来ることは稀ね。このレストランは見つけにくいから。
アキコ : ははあ、つまり「秘密の隠れ家」ってとこね。
アンナ : ええ、ここではいつもミートローフを食べるのよ。この料理は安いしうまいしね。本当に食欲ないの?
アキコ : ちょうどおなかがすいてきたわ。ミートローフは興味があるわね。ほら、ウェイターが来たわよ。
アンナ : ウェイターさん、メニューを持ってきてくださらない?
ウェイター: かしこまりました。少々お待ちを。
レストランで 其之弐
アンナ : 私はワインソーダを。
ウェイター: すぐにお持ちします。
アンナ : メニューにデザートも載っているかどうか、今見てみましょう。
アキコ : デザートもメニューに載ってるはずよ。でも私はいいわ。
アンナ : メインの前にスープにするか、後でデザートにするわ。
アキコ : 私そんなにおなかが空いてないから、ミートローフだけにしとくわ。
アンナ : おいしいと思うわよ。この料理は知ってる?
アキコ : いえ。でも注文してみるわ、あなたのおすすめを信用してね。
アンナ : この料理は「にせうさぎ」とも言うのよ。兎肉のように見えるのからなの、本当は違うんだけど。
アキコ : 面白い名前ね。
ウェイター: こちらがお飲みものでございます。お食事は何になさいますかご両人?
アンナ : ミートローフを2つにジャガイモと野菜をつけて、あと私はデザートにアイスクリームを。
ウェイター: 承知しました。少々お待ちを。
アキコ : 時間はあるわよ。見たところ、今日はお客が多いようだし。
郵便局で 其之壱
アキコ : いいえ、でも発送のための切手を[足りるかどうか]調べてください。
郵便局員: 少々お待ちください。小包を計りますので。はい、送料は充分です。
アキコ : デュッセルドルフの郵便番号は合ってますか?
郵便局員: ああそれは!うっかりしていました。この郵便番号は間違いですよ。正しい番号は40211です。。
アキコ : どうやって訂正しましょうか?
郵便局員: 宛名書きを差し上げますよ。それを間違いの上に貼って、正しい住所をお書きになってください。
アキコ : はあ、郵便の規則はまだ全部わからないんです。
郵便局員: この書類にご記入ください。字がはっきり読めるように、強く書いてくださいね。
アキコ : これでよろしいですか?
郵便局員: はい、けっこうです。
アキコ : どうも。
郵便局員: 郵便料金帳も差し上げましょう。この情報はたぶんお役に立ちますよ。
アキコ : ご親切にどうも。さようなら。
郵便局員: さようなら。
郵便局で 其之弐
郵便局員: おいくらご希望ですか?
アキコ : 200ユーロなんですけど。
郵便局員: カードはお持ちですか?
アキコ : ええ。このカードをどうすればいいんですか?
郵便局員: カードをお渡しいただいて、こちらで暗証番号を入力なさってください。
アキコ : なるほど。それからどうするんですの?
郵便局員: 少々お待ちください。では明細をご確認ください。
アキコ : それから?
郵便局員: これでお金をお受け取りになれますよ。紙幣はどのようにされますか?
アキコ : 100[ユーロ紙幣]を1枚と、50[ユーロ紙幣]を2枚にしていただけますか?
郵便局員: かしこまりました。さあどうぞ。100、150、200。
アキコ : どうも。
郵便局員: あっほら、カードをお忘れなく。
アキコ : あらどうも!ではさようなら。