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Lektion 1
Dialog
フィリップ:やあユイ、ようこそベルリンへ。
ユイ:ハイ、フィリップ。やっとドイツに来たわ。
フィリップ:そうさ。疲れてない?
ユイ:ええ、疲れてはいないわ。でもちょっと喉が渇いたわね。
フィリップ:オーケー。じゃあ、まずここで何か飲んでいこう。あそこにカフェがあるよ。さあ行こう。
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ユイは日本人です。彼女は今ベルリンに来ました。彼女は環境政策を専攻しています。彼女はこれからベルリン大学の学生です。
フィリップはベルリンに住んでいます。彼は生物学を専攻しています。彼はサッカーが好きです。彼は日本が好きです。彼はユイのことも好きです。
これがフンボルト大学です。ユイとフィリップはここで勉強しています。
Lektion 2
Dialog
ユイ:おはようございます。
店員:おはようございます。何になさいますか?
ユイ:そっちのシンケンブロートと、このチョコレートケーキにします。
店員:お持ち帰りですか、それともこちらでお召し上がりになりますか?
ユイ:ここでいただきます。あとコーヒーもお願いします。
店員:かしこまりました。他には何か?
ユイ:いえ、これで全部です。
店員:3オイロ45になります。
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この男性はパン職人です。彼はパン屋を一軒持っています。つまり彼はマイスターなのです。このパンはとてもおいしいです。
ユイは学生です。彼女はドイツのパンやケーキが好きです。でも太らないかと心配です。
フィリップも学生です。彼はお金持ちではないので、いつもお腹を空かせています。
Lektion 3
Dialog
教師:今日はヨーロッパとアジアの国々や人々やことばを比較してみましょう。ユイ、日本の人口は何人ですか?
ユイ:日本の人口は約1億2000万人です。
教師:そんなにたくさん?で、そこでは日本語しか話さないんですか?
ユイ:ええ。もちろん外国人もいますが、日本人はみんな日本語を話します。当たり前ですよ。
教師:ヨーロッパでは当たり前じゃありませんよ。ベルギーではフラマン語、これはオランダ語の方言ですが、それにフランス語やドイツ語です。しかもスイスには四つも公用語があるんですよ。
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ドイツは右側通行です。つまり、右を(自動車で)走るのです。
あそこに信号が見えます。この車はフランスから来ていますね。なぜでしょう?
車のナンバープレートにFと書いてあるからです。Dはドイツです。Iならイタリアです。
ドイツの自動車産業はとても有名です。たくさんの自動車会社があります。例えばBMW(バイエルン自動車製造)、ダイムラー・クライスラー、ポルシェ、アウディです。
Lektion 4
Dialog
ユイ:今日は何を食べる?
フィリップ:僕は今日はカツレツにするよ。ユイは何にするの?
ユイ:私は魚とサラダにするわ。
フィリップ:体形気にしてるの?
ユイ:…違うわよ、私たち日本人はヘルシー志向なのよ。あなた、いつもいつもそんなに肉ばっかり食べてると、病気になっちゃうわよ絶対。
フィリップ:まあね。そりゃ君の言う通りだよ。でもここのメンザって魚はおいしくないんだ。
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ユイは今、フンボルト大学の学生です。彼女はポツダム通りの学生寮に住んでいます。そこは大学から約3.2キロ離れているので、ユイは普段バスで大学まで行きます。でも天気が良くて時間もたっぷりある時は、たまに徒歩でも通学します。ユイはよく町を散歩して、本やCDや服を買っています。彼女はベルリンが好きです。
Lektion 5
Dialog
医師:サトウさん、どうしましたか?
ユイ:三日前からおなかが痛いんです。特に食事の時に胃が痛みます。
医師:それは大変。そちらに横になってください。ひどいストレスはありますか?
ユイ:さあ。ただ、ずっと勉強ばかりしています。ドイツ語を勉強して、宿題をして、寝不足で。
医師:いけませんね。サトウさん、たぶん胃炎ですよ。胃の粘膜が炎症を起こしているんです。おそらくストレスによるものでしょう。コーヒーやアルコールは控えてください。お薬を処方しましょう。
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外国で病気になると、気が弱くなってさびしく感じるものです。ユイはベルリンに住むようになってから、よく風邪をひきます。彼女は自分で言う通り、勉強のし過ぎなのです。今回、彼女は医者のところに行っていますね。ドイツでは普通ホームドクターがいます。つまり、悪いところがあれば、風邪をひいた場合でも背中が痛い場合でも関係なく、最初にホームドクターのところに行くのです。
Lektion 6
Dialog
フィリップ:今日は胃の調子はどう?
ユイ:ありがとう、よくなったわ。あのねえ、今忙しいのよ。今から管理人のところに行くの。シャワーが壊れちゃったのよ。あとでお話しましょう、ね?バイバイ。
・・・
ユイ:マイアーさん、こんにちは。
マイアー:こんにちは。どうかしましたか?
ユイ:ええ。部屋のシャワーがどうも壊れたみたいで。水が全然温かくならないんです。
マイアー:そりゃ大変でしょう。上に行って、シャワーを調べてみましょう。
ユイ:どうもありがとう。ご親切に。
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ユイは両親にほとんど毎日メールを書きます。ちょっと多過ぎるような気もしますが、両親に言わせれば、娘からの便りを楽しみにしているし、いつも娘のことを気にかけているのです。部屋でインターネットにつながるのは大変便利なことです。ユイは日本の両親や友人によく電話します。彼女はインターネット電話ソフトを持っているので、料金が無料なのです。また、ユイは毎日ブログに書き込みをしています、それもドイツ語で。
Lektion 7
Dialog
フィリップ:週末何かある?
ユイ:いいえ、どうして?
フィリップ:ミヒャエルとザビーネと僕で、自転車でヴァンゼーに行こうと思うんだ。一緒に来るかい?
ユイ:うーん…そこで何するの?
フィリップ:散歩したり、サイクリングしたり、観光地をまわったり…
ユイ:いいわ。一緒に行くわ。
・・・
フィリップ:さて、どうだい?
ユイ:ホントにきれいねえ。
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ユイは外国人向けのドイツ語教室に通っているだけでなく、「ドイツの環境保護と環境政策」をテーマにしたゼミナールにも参加しています。勉強は確かに面白いのですが、そればかりに関わっているわけにもいきません[...in Anspruch nehmen ~を必要とする]。だから彼女は週末をいつも楽しみにしているのです。この週末、彼女はフィリップやその友達とヴァンゼーへ行きます。7時に起きて、早めに朝食をとってシンケンブロートとケーゼブロートを用意して、さあ出かけましょう!
Lektion 8
Dialog
店員:髪はどうなさいます?
ユイ:2センチほど切ってください。それから軽くウェーブも。
店員:かしこまりました。髪は洗いましょうか?
ユイ:ええもちろん。なるほど、ドイツでは髪を洗ってもらうかどうか聞くんですね?
店員:ええ、こちらではそれは普通ですから。
・・・
店員:よろしいですか?
ユイ:はあ、でも先っちょをもう少し切ってもらえません?
店員:承知しました。
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ユイはドイツにいる間にいろんなことをしたいと思っています。海に行ったり山に行ったり、美術館に行ったりアルバイトもしたい。でもそれにはとにかく時間がありません。勉強もたくさんしなければなりませんから。だから彼女は日常の中で、ちょっとした「冒険」をしてみたくなるのです。今日出かけるのは美容院。ユイの友達がよく言うには、ドイツの美容院はいろいろ面倒のようです。というのも日本人の髪にはあまり馴染みがないからです。「えいままよ!」とユイは意を決し美容院へ行くのであった。
Lektion 9
Dialog
フィリップ:さあ、ここがドイツのビアガーデンだよ。
ユイ:いい感じね。あのね、私、日本でもビアガーデンに行ったことがあるんだけど、ちっとも楽しくなかったわ。日本じゃビアガーデンって大抵はビルの屋上にあるのよ。
フィリップ:そりゃ信じられないな。そんなのガーデン(庭)じゃないじゃん。
ユイ:その通りよ。それに酔っ払いのオッサンばっかりだったし。長く居たいとは思わなかったわ。
フィリップ:それは僕にもよくわかるなあ。ここを君が気に入ってくれたら嬉しいよ。僕も嬉しいしね。
ユイ:えっ何?
フィリップ:いや、何でもないよ。
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ドイツでは、ビールは1516年の「純度法」によって作られています。つまり、ビールは麦芽(モルツ)とホップと酵母と水のみから醸造しなければならないのです。ですからドイツのビールはおいしいのです。ドイツは白ワインでも有名です。ワインは特にライン川(男性名詞)とモーゼル川(女性名詞)で栽培されていますが、これは充分な太陽と暖かさが必要だからです。列車でライン河畔を走っていると、例えばマインツとコブレンツの間で、たくさんのお城(Schlossは宮殿など住むための城、Burgはむしろ要塞としての堅牢な城)と共にブドウ畑を見ることができるでしょう。
Lektion 10
Dialog
店員:いらっしゃいませ。
ユイ:ええ、おしゃれなスカートが欲しいんですけど。
店員:サイズはおいくつでございましょう?
ユイ:自分のドイツでのサイズがまだわからないんです。日本だと9なんですけど、ここでは別のサイズなんでしょう。
店員:お客様のサイズはたぶん36ですね。こちらの黒のスカートなんかいかがです?
ユイ:うーん、ちょっと暗いかしら。こっちの白のスカートの方がいいです。試着できます?
店員:もちろんですとも。あちらが着替室でございます。
Lesetext
ドイツのクリスマスは一年で最も重要な祝日です。12月の第1日曜日から降臨節(アトヴェント)が始まると、クリスマス市へ行ったり買い物をしたりして、クリスマスの準備をします。
クリスマスは家族と祝うものなので、別々に住んでいる人は両親のところへ帰ります。日本とは違い、クリスマスツリーは聖夜の12月24日になってから飾りつけ、プレゼントを交換します。
ところで、クリスマスに来るのは聖ニコラウスではなく(この人が来るのは12月6日です!)幼な子キリスト(クリストキント)が来て子供たちに贈りものをするのです。25日がクリスマスの第1日、26日が第2日です。
大晦日(ズィルヴェスター)は、ドイツではとてもにぎやかです。友達が大勢で集まって、新年になると花火を鳴らします。
Lektion 11
Dialog
ユイ:ハーイ、お誕生日おめでとう。
フィリップ:ありがとう。どうぞ入ってよ。ユイ、こちらはトーマス。僕らの新しい同居人で、一週間前からここに住んでるんだ。トーマス、こちらがユイ。
ユイ:どうもトーマス。フィリップ、これプレゼントよ。
フィリップ:ありがとう。開けてもいいかな?何だろう?
ユイ:日本の伝統人形よ、幸せを運んでくれるわ。
トーマス:その人形なら知ってるよ。日本語で「こけし」っていうんだろ?
ユイ:その通りよ。でもどうして知ってるの?[直訳;どこから知ってるの?]
トーマス:僕は日本学専攻なんだ。
ユイ:本当なの?
Lesetext
住宅共同体(die Wohngemeinschaft)、略してWGとは、ドイツでは特に学生の間で好まれている住まいの形式です。家族ではない個人同士が一つの住宅で一緒に生活するのです。
それぞれの住人には個室がありますが、浴室や台所や居間は共用です。家賃を分担できるので、一人で住むよりもWGの方が安上がりになります。
ドイツの大学生は、親に依存しないで自力で大学のための資金をまかなうので、普通それほどお金持ちではありません。たぶんそのことが、日本人でなくドイツ人がWGで生活したがる理由なのでしょう。
Lektion 12
Dialog
フィリップ:もう明後日には日本に帰っちゃうんだね。ここでやっておけばよかったなあってこと、何かあるかい?
ユイ:うーん、時間とお金があったら、オクトーバーフェストに行きたかったんだけどね。でもまあ予定していたことは全部やったわ。
フィリップ:そりゃよかった。でも、僕が予定していたことはどうなのかな?ずっと君に言いたかったことがあるんだ、君のことが好きだって。
ユイ:え?どうしてもっと前に言ってくれなかったのよ?
フィリップ:だって、言おうと思った時は、君もうトーマスと付き合ってたんだもん。
ユイ:あらまあ、彼とは何でもないのよ。あのね、半年前だったらあなたの告白は本当に嬉しかったのよ。でももう私は帰国するし...私たち、いい友だちでいましょうね。
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親愛なるフィリップ
日本に戻ってもう1ヶ月です。私が連絡を寄こさないものだから、あなたは怒っているでしょうね。日本の生活に慣れて全てが落ち着くまでには、時間が必要だったの。昔は当たり前だと思っていたいろんなことが、何だかとっても変に思えてしまうんです。たぶん、あなたが私に悪い影響を与えたんでしょうね。ううん、もちろん本気じゃないのよ。あなただったら、日本でのいろんなことに何ていうのかな。二人がドイツで過ごすはずだった時間を、今なら過ごせたのかな。いつか遊びに来てね。待ってます。
ユイ
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